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ラ~メンとの出会い [ラーメン]

もともと、ラーメンとはおいしいもの。いつ出会ったかなんて、決めるのもおかしいけど、私にとってそれは、京都のほそかわに始まってるんじゃないかと思います。

そのラーメン屋は駅からも遠く、確かカウンターだけの、当時あの熱い京都で、エアコンもないラーメン屋でした。もちろん当時はラーメン本もなく、美味いラーメンとはなんて議論すらありませんでした。

夏の暑い日だったと思います。たまたま昼ごはんに入った店は、客もほとんどいなくて、私と仕事仲間の二人で、中華そばを食べました。店には鉢巻をした、アンダーシャツ姿のおやじが、当時珍しい背脂チャッチャをやっている姿を見て、初めて本気でラーメンを作っている人を見ました。そのラーメンの美味さに感動し、それから何度か、食べに入りましたが、仕事仲間のやつはそんなにラーメンリピーターでもなく、そのうち仕事を終えて長い期間再訪する機会もなく時が過ぎました。

そうこうするうちにラーメンブームがおこり、時を前後して私も近場で美味しいラーメンを探すようになりました。その頃は奇をてらったものはなく、地方ラーメンもそれほど取り上げられず、今のようなラーメン本が本屋に並ぶことはなく、せいぜい「ベストオブラーメン」が、唯一の、私にとってのバイブルでした。

ほとんど食べ歩くこともなく、週末必ず通うラーメン屋は毎回同じで、そのおいしさに毎回感動し、思いを深めていきました。今では大好きだった店はことごとく閉めてしまいましたが、今でも当時のラーメンのおいしさは忘れられずにいます。

ある日突然最愛のラーメン屋が店をやめてしまい、私はパニックになりました。もちろん他にもラーメン屋はいくらでもありますが、そんなのはおまけのようなもので、好きな店はひとつ、どっかでのれんを変えてやってるんではないかと探しましたが、見つかりません。

それから半年ほどして、その店が復活しました。場所も辺鄙なところから、ニュータウンのど真ん中に移り、店はプレハブから、普通のラーメン屋に、メニューも増えて、週末は家族でにぎわう店になりました。でも何か違いましたね。そのうち味もどんどんおちて、閉店してしまいました。ラーメン屋の衰勢をよく表した最後でしたね。今でもよく食べ歩き、いろんなラーメンを食べますが、それ以来私の好きな味のラーメンには出合っていません。

どんなラーメンかと言うと、ほんと何の変哲もない普通のラーメンなんです。チャーシューは大きめにゆでた煮豚を薄くスライスし、赤みの残った肉は熱いスープに入れると縮んで、肉のおいしさの残る、食べた後の満足感が長く残ってくれるラーメンでした。外国人なども含め、たくさんの人を誘って連れて行きましたが、みんな絶賛してくれました。

遅い時間に行くと、手弁当のおかずと一緒に小ラーメンを食べていたあのおやじは、今どこでラーメンを作っているんでしょう。親父のラーメンを食べる姿を見ると、いつも安心して食べれましたね。

それからおいしいラーメンを求めて、私のラーメン行脚が始まりました。これから少しずつ紹介してみたいと思います。

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