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やきもの [やきもの]

よわい52歳、残された時間を思うと、気合を入れてやきものを集めるのが気が引けてしまいます。購入してもだれか家族が、良いとか悪いとか言ってくれるのであればまた楽しいけれど、我が家にはそんな雰囲気はなく「また買ったの!?」と言われるのが嫌で、めったに買いません。今も皿とかお椀とか、もう少し買いそろえたい気はするのですが・・・

うつわは料理という芸術の一部。とても大事な要素です。

外国人にとっては、日本人のやきものの心、侘び寂びの世界はとてもミステリアスで、分け入りたいけど、何か不安、そんなものらしいです。日本人を見ると侘び寂びの心があると(ほとんどの人が持っていないにもかかわらず)、外国人には信じている人が多いらしい。だから外国に行って日本人がてびねりなんかすると、格闘のときに素人が空手のまねをして相手がひるむように、日本人だというだけで達人に見えたりして、ほんとかな。

若いころは、いろいろやきもの巡りをしたものです。伊万里、備前、京、益子笠間など、また地方の百貨店のやきもの売り場や、土産物売り場で、それぞれの地方のやきものを観て楽しみました。

行く先々で猪口や湯飲みなどを買って集めるのも楽しみでした。基本的に日常使い、極端に高い物は買いません。

やきものは世代を超えて残るものです。今使うもの、10年後、20年後も、もしかすると子供やその後の世代でも使ってもらえるかもしれません。

また料理のバラエティによって、今あるうつわにどう合わせていくかなども考えながら買う必要があり、ただ手にとって「良い」と思っただけで買うのは・・・それも大事ですが、考えものです。

子供用として、割れないうつわを買い与えるのはどうでしょう。プラスティックや金属の器と言うのは、味気ないですよね。割れてこそ、うつわを大事にする、そんな心を育てるのも大事なことです。

世代を超えて使えるとは言っても、やきものは必ず割れて減っていきます。それも考えながら買い足していくのも、楽しみなんですよね。

好きなやきものは、全部です。いろんなやきものをそろえて、かつバランスを考える。着るもののコーディネートをするのと同じですよね。Gパンだけ、ジャージだけなんてありえません。

むかし備前に行きました。その時に手に入れたとくりとちょこはとても良い形と色合いです。

以前から京都駅から清水寺までの、やきもの通りを歩いて往復するのが楽しみですが、近年なかなか行けてません。

名古屋で見つけた伊織焼のとくりとちょこのセットは、長年ほしくても我慢していましたが、ある日決断して買いました。かみさんに電話して、「俺はもう我慢できない」と言って。

田舎にある出西焼きの群青は、とても好きな色です。益子に影響を受けた民芸焼なんで、定期的に買い足ししないとだんだんと数が減るんですよね。

私の住む近くに急須のみを作る方がいます。基本的に2色、大きさは大中、形は2種類をひたすら作られています。年に4回程度窯出しがあるので、あらかじめお願いして求めに行きます。その丸い形が気に入っていて、私は「しあわせの急須」と名付けて、知り合いの祝い事のプレゼントにつかっています。私も大をひとつ持っていて、焼酎のお湯割りの酒器として使っています。
IMG_0065 しあわせの急須.JPG

自分でやる畑仕事とやきものは、引退した後の楽しみにとっとこうと思っています。


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