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イガイの話 [食べ物]

きょうは意外な話…ではない、イガイの話。イガイと言う貝がいます。なぜかあまり知られていない。実はそのほうが良い。日本人はおいしいものを発見すると、すぐ食い尽くしてしまいますから。

こどものころの私の海水浴は、船で島に渡って魚介類を採ること。都会に出てきて知った、ビールを飲みながら、水着姿をめでることなんてありえませんでした。そしてそのほとんどが、イガイ採りだったと記憶しています。そのイガイの説明のあるURLを紹介します。

http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/igai/igai.html

説明の通り、いろんな料理法があり、とても美味しい貝です。当時はサザエやアワビには目もくれず、毎日イガイを採っていました。

田舎ですから、料理法は限られていました。せいぜい塩茹で、てんぷら、炊き込みご飯でしたが、毎日食べても飽きない、夏休みのご馳走でした。

採り方は、潜って2-3メートルの磯に張り付いている貝を、バールで岩からはがし、手袋をした手で引きちぎります。ですから一回の潜水で1個か、上手くいって2個。生息している場所が、外海に面した荒波に洗われるような場所ですから、体力のいる、あまり効率的な漁ではありません。サザエのように、ひと潜りで3-4個とれるようなことはありません。これをやっていると、体力がどれだけあるかが良くわかります。私はもう50個は採れないでしょうね。

数年前に、「まだいるのかなぁ」と思いながら潜ってみると、昔採ったような大きな「ババ」はいませんでしたが、十分なボリュームのイガイが、まだ採れることが分かりました。

今年もぜひ食べてやろうと、田舎に帰ってチャンスをうかがいましたが、天候に恵まれず、やっと採れたのは田舎から帰る最終日でした。

2-30個クーラーボックスに詰めて千葉に持ち帰り、まずは電子レンジでチン…うま味たっぷりのイガイをアツアツで。仕合せ…あふれた汁は残しておいて、シーフードスパゲティのスープに。

次に塩茹でにして、そのスープを使って炊き込みご飯…ちょー仕合せ…。

最後に残りは、冷凍しておいて味噌汁で・・・なんておいしい思いをしていたら、夢から覚めました。

きっとイガイも漁獲規制があるんでしょうね。

さてもしイガイに興味を持っても、食べないほうが良いです。一度知ってしまうと、居なくなるんですね。すぐ絶滅です。採りつくしてしまうと、また成長するのに何年もかかります。あんだけおいしいものでありながら、なぜ今まで生き残ったんでしょうか?たぶん潜水に体力がいるのと、凪の日でないと採れないからでしょうね。商業ベースに乗らないんだと思います。

私のささやかな楽しみを紹介させていただきました。体力のあるうちに、こどもに引き継がないと。

タグ:イガイ 潜水
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