旅に出たい

私は子供のころ旅が好きでした。

中学生になると、ひとりでいろんなところに行きました。いろんな体験、発見をして、この年になると数分前のことも忘れるのに、子供の頃のことは昨日のことのように覚えています。

列車旅行、自転車旅行、フェリーで沖縄に渡ったことも。30年以上前に、地方のど田舎に住んでいて、今のような情報がない時代、よく子供があんな事が出来たもんだと、いまだに感心してしまう。自分の子供を見ていると、知識や常識は当時に比べるとレベルが全然違うのに（今の子供は知識では大人である）、精神的な自立、判断力は当時全然違っていた。今は何でもしてくれる、常に先回りをしてレールを敷いてくれる親がいるから、子供は考えない、努力しない、おまけにずるくもない。

旅に出たい。

去年は久しぶりに・・・と言うには30年以上というあまりに久しぶりであるが、南のある島々に再訪した。とてもうれしく、楽しく、少しさびしく、何とも言えない、何と言ったらいいんだろう、良い旅でした。

信州には長く、何度も通ったものです。

今は東北方面が恋しい。一度松尾芭蕉が訪れたところをトレースしてみたいと思っている。平泉はそのひとつのスポットである。岩にしみいる蝉の声や、五月雨を集めて流れる川を見てみたい。自転車で山越えはきついから、125ccの愛車で行こうか。

南の島をのぞけば、海にはとくに惹かれない。海育ちの私は、天橋立、東尋坊や、松島などを見ても、感動が少ない。経験の少ない山が良い。

海外では、人間の作ったものに興味はないから、あまり惹かれるところはないなぁ。大自然のすごいところは観光したいとは思うけれど、日本を出て旅をするのは面倒に感じてしまう。

南の島のリゾートは、バカンスとしては楽しいけどね。

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