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アメリカ的リスクマネージメント

前のブログで、空港での新しいセキュリティチェックについて書きましたが、アメリカと日本人の感覚のずれを少しばかり・・・

アメリカでは社員証に社名の入って無いものがあります。最初それがなぜか分かりませんでしたが、よ~く考えてみるとなるほど、もし誰かが拾って社名を見たら、そのIDで企業のどのレベルまでかは分かりませんが、容易に侵入することが可能です。場合によってはコンピューターシステムにまで侵入できるかもしれません。無くした人はとたんに仕事ができなくなりますから、怒られてもすぐ新しいIDを作り、無くしたIDを無効にすることができます。もし落として誰かが拾っても、社名が入って無ければ、どこの会社で使っていいかわからないわけです。

私のいた会社ではある日、オフィスのPCがごっそり盗まれ、天井に穴があいて青い空が見渡せたことがありました。企業にとってはPCの値段より、HDDに蓄積されたデータや図面などのIP財産に、とんでもない損害が出ました。

仕事帰りにスーパーによって、駐車場で盗難予防のためにブリーフケースをトランクにしまう・・・これは「貴重なものを持ってますよ、今トランクにしまいました」と言っているようなもの。ブリーフケースはスーパーに行く前に、あらかじめトランクにしまいましょう。アメリカの車は考えてあります。車内からトランクを開けることができず、面倒ですが鍵でしか開きません。

住んでいたアパートは、家賃や電話代、電気代など、一切の支払いを現金では受け付けてくれませんでした。現金で払えれば、そこに現金があることが分かり、強盗の標的になるわけです。カード社会は、そんなリスクマネージメントにも一役買っています。

今はどうか分かりませんが、かつて日本人は金持ちの象徴でした。ですから、何人も強盗にあった話を聞きました。当時は、まず日本人に見られないこと。ダサい背広姿にネクタイ、ウエストバッグ、かばんを大事そうに持ち歩く姿などは、まさに「私は日本人です」と言って歩いているようなものでした。安全に生活するには、現地に同化し、少しこきたない服装がお勧めです。とくにアメリカでは、日本人とほかのアジア人の区別はつきませんから。

さて、友人から古い自転車を譲ってもらって乗っていましたが、どうも調子が悪くて、修理も面倒だったので、アパートの前に置いておいたら、2-3日で消えてくれました。めでたく不要な自転車が処分でき、新しいMTBを買って、さっそうと乗っていましたが、1週間もたたないうちに、ショッピングモールの駐輪場に止めておいたら消えてなくなりました。もちろん厳重に鍵をつけてましたが…そんなのお構いなしに、トラックで乗り付けて、ハサミでバチンと切って、持ってってしまう組織があるそうです。

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